ロケットパァァァァァァァァァァァァァァァンチ
並木道に響く男の子の声をきいた
小学校のすぐ目の前で、下校の子どもたちがにぎわっていた
ロケットパンチと聞いてすぐに想像したのはあれだ
手が胴体から離れて火をふいて飛んでいくやつ!
飛び道具はは子どもの憧れだ
忍者の手裏剣練習を幼稚園のころに何回やったことか
七夕のお願いでは、男の子はみんな「忍者になりたい」って書いてるくらい
そんな夢の必殺技の名前を叫ぶ男の子
さあ、どんなポーズでその技をきめているのか
視線を声の向くほうへ。。。
そこには、両手を前に突き出して、一生懸命走っている姿が!!
自分で走るんかーい!!
と思わず突っ込みをいれてしまったぼく
しかし、ロケットのように速く一生懸命走るその子の姿を見て
輝いてるな
と感じた
ぼくが同じことをしろと言われたら、なかなかできない
恥ずかしいもの
でも、その子は違った
かっこつけたいなんて欠片も思ってないだろう
ただ、本物のロケットパンチを撃ちたいんだ
不可能と分かっていても、できるだけそれに近づけようと一生懸命走った
かっこいいな
と素直に思った
ぼくも他人の目を気にすることなく、自分の目標へ走り続けると決心した