最前列すげぇ
大学は、講義を聞く教室では自由席となっている。
自由席となると、やはり後ろの席が人気で前はがら空き状態になってしまう。
ぼくも最初は、友だちと一緒に後ろの方に座っていたんだが
ある日、気まぐれで一番前に座ってみたんだ。
!!?
先生の声が聞こえる!?
周りが静か!?
講義が理解できる!?
そのすばらしさに感動した!
その日以来ずっと最前列に座っている
最前列に毎回座っているとだんだんと周りのメンツが分かるようになっている
彼らも毎回前に座っているからだ
何かしらをきっかけに少し話すと一気に仲良くなったりするものだ
こうして最近5人くらい新たに友だちができた
人を知りたい
ぼくは、人のことを知るのが好きだ
特に普段からオープンでない人
あまり自分を表現しない人たちが何を考えているのかを知りたい
前傾姿勢でいろんなことを聞いてしまう
ぼくは知りたい
今回もたくさん聞いた!
一番最近仲良くなった彼は見る感じ、コミュニケーションが苦手みたいでほかの人と話しているところはみたことがなく
さらに話していても声が少しちいさくて聞き取りづらかったりする
それでも、ぼくとしゃべるときは楽しそうに見えたのでいいでしょう
彼に趣味を聞いたところ「萌えキャラ」といってた
趣味に対して萌えキャラとこたえるひとは初めてだ
ますます興味がわいてくる
月あたりにかけるお金と購入するグッズの種類やそれらに埋め尽くされた部屋のレイアウトなどなどいろいろ聞いてしまった
月あたり趣味にかけるお金が1万円を超えたらオタクっていくみたいだよーっていったら
「おれオタクだ」
とつぶやいていた
普通に笑っちゃったw
その真っ直ぐな姿勢
そんな彼は今お金がないらしい
激しい金欠に襲われた彼はバイトをすることを決意した
かなりコミュニケーション苦手なのにスーパーのレジをやるんだって!
すごいよ!?これってすごいことだよ?
オタクって馬鹿にされることも少なくないけどさ
何かのために一生懸命になれるってすごいよ!
少なくともぼくはその話をきいてかなり興奮した
↑変な意味じゃないよ!?
かなり刺激を受けた!考えさせられた!
好きなもののために苦手を克服していく
しかも、その過程を苦としていない
好きなもののためにがんばっているのだから、それは苦しくないのだ
これほど素晴らしいことはない
無気力になりかけていたぼくももっともっとがんばろう
そう思えた
苦手に立ち向かう勇気をくれてありがとう
こういう気づきがあるから、ぼくは彼らが好きだ
最前列の同志たち
彼らはぼくの知る中でもっとも素直
細部に気を使ったりする
そして自分の感情に嘘をつかない
より深くいろんな話ができる
そういう場でしかぼくはこういう気づきを得られないだろう
だから、ぼくは彼らに話しかける!