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おめでたいの鯛

頭がおめでたい

元加害者が語る、デートDV治療までの2年間。

 

ぼくはデートDV加害者でした。

 

デートDVだと自覚した

あることがデートDV加害者と自覚させた。

それは中学の友達との再会だった。

 

その子は、彼氏から暴力は当たり前のいろいろな目に合わされていた。

ぼくとしても思い入れのある子だったので。

助けたいと思ったんだ。

 

そこでぼくは基礎知識を得るべくしてネットサーフィンをたくさんした。

 

そこで、デートDVという言葉を知った。

よくよく調べてみると、デートDVの実態ってそれおれじゃん!!

デートDV加害者の特徴と100%マッチしていることに気づいた。

そして自分のしていたことがどんなに彼女を苦しめていたか知った。

 

 

 

きっかけ

デートDVをしているという自覚はしたものの。

治療という発想はなかった。

まだ自分が異常だとは気付いてなかった。

世間にはデートDVと言われるかもしれないが、自分はセーフだと思っていた。

 

ただ、あるとき、彼女を大切にしようと強く思ったことが、結果的にぼくを治療に向かわせるきっかけとなった。

 

ぼくは、度重なる彼女との喧嘩に心底疲れていた。

彼女の方がもっと疲れていたはずだが・・・

 

別れたいと思うぼくに対して、泣きついて別れを拒む彼女。

このままではお互いのためにならない。

そう思った。

 

自分が異常とは思わないものの、違和感は感じていた。

自分みたいな人間が他人に幸せを与えられないというのは分かっていた。

 

そう思ったぼくはひと夏彼女を放置してほかの女の子と遊んでいた。

彼女から嫌われればいいんだと思った。

 

いや、嫌われたいと思ったのも、ほかの女の子と遊ぶ言い訳かもしれない。

ぼくは自分の行動をすべて正当化して心から納得していたので

今考えるともう何が正しかったのかわからない。

 

しばらく経ってから、一度だけ会った。

その日の何が起こったのかは記憶にない。

けれど、その日の最後にこう言われた。

 

「○○くんが遠くに行っちゃう気がして・・・」

「不安で・・・でも待ってるから」

 

ぼくの気持ちが離れていることを彼女は分かってた。

それでもずっと待っててくれた。

そして、これからも待ち続けると言ってくれた。

 

嫌われるつもりだったのに。

好きと言ってくれた。

 

その彼女の一途さに胸をうたれた。

 

二度目の一目ぼれみたいな気持ちになった。

 

もう絶対泣かせない。そう決めたんだ。

 

 

カウンセラーとの出会い。

 

ぼくは日常の苦しみのあまりにカウンセリングに通っていた。

 

ストレスをため込みやすい。

負の感情発生のトリガーが多い。

さらにその感情の増幅が得意。

そんなところ。

 

言ってしまえば、ぼくは感情におぼれ、苦しんでいた。

 

 

最初こそは、カウンセリングで愚痴ばかり言っていた。

 

先生はそれをすべて受け止めてくれて、ぼくを肯定してくれた。

 

カウンセリングがあるから、毎週がんばれたみたいなところもある。

 

 

週1のカウンセリングを毎週欠かさず通った。

だんだんと、カウンセリングで愚痴を言わないようになってきた。

起きた出来事と、それに伴う自分の感情変化について第三者目線で話せるようになってきた。

 

そして、先生はぼくの中に眠る自己向上心を開花させてくれた。

ぼくは自ら本を読み、人の考えに触れ、いろいろなものを吸収した。

催眠術の本から、痒みのメカニズムの本までとにかくたくさん読んだ。

だんだん落ち着いてきていた。

鼻水スンスンとか貧乏ゆすりとかしてる人がいてもだんだん気にならなくなってきた。

 

 

そんなときに起きた彼女への2度目の一目ぼれ。

 

 

もっともっと自分を変えよう!

そう決意した。

 

 

自分を変える努力

とりあえず図書館の心理学コーナー一画は読み倒した。

東洋医学も、筋トレも、人心掌握術もいろいろ学んだ。

名言リストをあさって、気に入った名言をメモ帳に集めて毎日眺めた。

 

毎日苦しかった。

 

どうして自分だけこんなに苦しまなきゃいけないのか。

どうして母親の呪縛などが存在するのか。

なぜみんなこんなにも無知なのか。

 

とても長い時間だった。

気が付くとこれらはもう無意識レベルに達していた。

 

気が付いたら変わってた。

 

夜も眠れるようになった。

毎日楽しくなってきた。

イライラしなくなってきた。

気分が楽だった。

 

彼女に対しても優しくできるようになってた。

 

 

正直、今もまだ苦しい部分も残ってる。

しかし、だいぶ変わった。

彼女にも友達にも言われた。

「めっっっっっっっっっっちゃ変わったな!!!!!」って!

 

一生自分を高めていこうと思う。

 

 

まとめ

ぼくは、世界に絶望していた。

孤独で、苦しくて、誰かに必要とされたかった。

どうにもならない虚無感を、デートDVで埋めていた。

 

しかし、ぼくは変わった。

確実に自分自身の力で変えたんだ。

ただぼくは、とても恵まれていた。

自分を変えるタイミングと周りの環境が完璧だった。

 

・DV加害者だと自覚すること。

・彼女を大切にしたいと心から思うこと。

・自分を見つめること。

・自身の問題に向き合うこと。

・優秀なカウンセラーに頼れる状況にあること。

・自己向上心が高いこと。

 

これだけの条件そろったのは奇跡だった。

生きててよかった。