今回は、海外で日本の家電製品を使う際に必要な『変換プラグ』について解説していきます。
これから海外へ旅行や駐在で行く方の参考になれば嬉しいです。
- コンセントとプラグの違い
- 変換プラグとは?
- 変換プラグの選び方
- 国別コンセントの形一覧
- 変換プラグが必要ない国
- おすすめの変換プラグ
コンセントとプラグの違い
『コンセント』と『プラグ』の違いって何かご存知ですか?
変換プラグの説明をする際に、よく出てくる言葉なので、しっかり区別できるようにしておきましょう。

『コンセント』:壁に付いている差し込み口(穴の部分)
『プラグ』:家電製品のコードの先に付いている突起で、差し込む部品のこと
差し込まれる部分(メス・凹側)をコンセント、差し込む部分(オス・凸側)をプラグと言います。
ですので、「コンセントにプラグを挿す」が正しい使い方となります。
変換プラグとは?
変換プラグとは、日本のプラグ形状を海外のコンセント形状に合わせるための製品です。
日本の家電製品に付いているプラグは「A型(タテ2本)」です。
しかし、ヨーロッパやアジアなどの海外では「C型(丸2本)」や「O型(斜め2本)」など様々なプラグ形状になっています。
日本のプラグ「A型(タテ2本)」は、形のちがう海外のコンセントにそのまま挿すことができません。
そこで日本のプラグを「C型」や「O型」などの海外の形に変えてくれる『変換プラグ』が必要となります。
変換プラグの選び方
ここからは、変換プラグの選び方を解説していきます。
STEP1:渡航先のコンセント形状を確認しよう!
コンセントのタイプ(主要7種類)
コンセントの種類は、主に7種類に分類され、国や地域によって形が違います。

国別 コンセントのタイプ一覧
日本語読みで「アイウエオ順」に並んでいます。
渡航予定の国のコンセントタイプがどの形が確認してみましょう。
ちなみに日本は、「Aタイプ(タテ2本)」です。
| 国名 | コンセントのタイプ |
|---|---|
| アイスランド | C |
| アイルランド | BF |
| アメリカ | A |
| アラブ首長国連邦 | BF |
| アルゼンチン | C・BF・O |
| イギリス | BF |
| イスラエル | C |
| イタリア | C |
| イラン | C |
| インド | B・C・BF・B3 |
| インドネシア | C |
| エジプト | C |
| エチオピア | C |
| オーストラリア | O |
| オーストリア | C |
| オマーン | BF・B3 |
| オランダ | B・C・SE |
| カタール | BF |
| カナダ | A |
| 韓国 | A・C・SE |
| キューバ | A |
| ギリシア | C |
| ケニア | B3・BF・C |
| サウジアラビア | A・B・BF・C |
| サモア | O |
| ジャマイカ | A |
| シンガポール | B3・BF |
| スイス | B・C |
| スウェーデン | B・C |
| スペイン | C |
| スリランカ | B・B3など |
| タイ | BF・C |
| 台湾 | A |
| チリ | C |
| 国名 | コンセントのタイプ |
|---|---|
| 中国 | C・Oほか7種類 |
| ドイツ | C |
| トルコ | C |
| トンが | O |
| ナミビア | B3 |
| ニュージーランド | O |
| ノルウェー | B・C |
| バーレーン | A・BF |
| パナマ | A |
| バヌアツ | B3・C・O |
| パラオ | A |
| ハンガリー | C |
| フィジー | O |
| フィリピン | A・B3・C |
| フィンランド | C |
| プエルトリコ | A |
| ブラジル | A・C |
| フランス | C・SE |
| ベトナム | A・C・SE |
| ペルー | A・C・SE |
| ベルギー | C・SE |
| ポーランド | C |
| ボツワナ | BFなど |
| ポルトガル | C |
| 香港 | BF |
| マカオ | A・B・B3・Cなど |
| マレーシア | BF・B3など |
| 南アフリカ | B3タイプ |
| メキシコ | A |
| モロッコ | C・SE |
| モンゴル | B・Cなど |
| ヨルダン | B・BF |
| レバノン | C |
| ロシア | C |
同一国内でも複数タイプのコンセント形状が採用されている国へ渡航される方、複数の国にまたがって旅行される方、海外赴任・出張などでよく海外に行かれる方は、後述するマルチタイプの変換プラグを選んでおくと安心です。
変換プラグが必要ない国
海外に行くからと言って、必ずしも変換プラグが必要なわけではありません。
日本と同じ「Aタイプ」のコンセントの国へ渡航される場合であれば、そのまま渡航先のコンセントに日本から持って行った家電のプラグを挿すことができます。
ただし、電圧が違う場合は「変圧器」が必要になる場合があります。
STEP2:変換プラグの種類を選ぼう!
渡航先のコンセント形状が分かったところで、次は変換プラグを選んでいきましょう。
どんなタイプに変換できるかの違いや、電源タップ・コードが付いているかなどの違いがあります。
シングルタイプ or マルチタイプ
変換プラグには、「A型からC型」のように一つの形に変換できるシングルタイプと、「A型からC形・O型・BF型」など色々な形に変換できるマルチタイプの2種類があります。
- 安い
- 軽い
- コンパクト
- 1タイプにしか対応できない
- 用意したタイプと滞在先の対応がちがうと、どうしようもない
- 色々な国で使える
- 渡航先のコンセント形状を気にしなくていい
- 高い
- シングルタイプと比べると、大きく重くなる
少し価格は高くなりますが、迷ったらマルチタイプの変換プラグがおススメです。
マルチタイプの変換プラグをおすすめする理由は、
からです。
海外が今回限りの方や、コンセントの形状が確定している方はシングルタイプでいいと思いますが、それ以外の方はマルチタイプが一つあると便利です。
家族間での貸し借りもできますしね!
電源タップ・コードあり or なし
変換プラグのもう一つの違いとして、電源タップやコードが付いているかどうかという違いがあります。
滞在先のホテルなどで、コンセントが不便な場所に設置されている場合や、カメラとスマホなど2台以上同時に充電したい場合は、電源タップとコードが付いている変換プラグが便利です。
反対に、海外赴任などでコンセントに挿しっぱなしにする方は、コードなしタイプを選ぶとコンセント周りがすっきりします。
我が家では、海外旅行には電源タップ・コードありタイプ、海外赴任先のアパートでは、電源タップ・コードなしタイプ、と使い分けています。
おすすめの変換プラグ3選
『iHouse all 海外変換プラグ』
どこでも使える万能タイプをお探しの方に。
『ヤザワ 海外用マルチ変換タップ コード長1m』
電源タップ・コード付きがいいなとお考えの方に。
『BESTEK 海外旅行用変換プラグ&変圧器』
変圧器に変換プラグがセットになっている製品もあります。
まとめ
今回は、海外で必要になる『変換プラグ』についてご紹介しました。
渡航先で大切なスマホやカメラなどの電化製品を使って楽しむために、準備万端で挑みましょう!


